猫2匹と逃げる防災グッズ
ママキャン!の中の人は、2011年3月11日の東日本大震災の際に、関東(住所は埼玉県朝霞市)に住んでいて、地震発生から1週間後に、当時まだ1歳未満だった2匹の保護猫をキャリーカートに乗せて、福井県にある実家に自主避難した経験があります。
人生で2回も大きな地震、(阪神淡路大震災1995年1月17、当時10代。東日本大震災当時は30代)を経験し、二度ある事は三度ある、と、もちろん2度とあって欲しくはないですが、これからの人生、再び大きな地震が日本で発生する確率は100%あると思っています。
また、私が現在住んでいる福井県嶺南地域は、世界一の原発集中地区。
なんでこんな狭い土地に13基も建てちゃったのか。911のような旅客基を使った同時多発テロでも起きたら日本滅亡じゃん、と思うのですが、夫の職場と実家がここにあるので、この土地に住まざるをえないのが現実です。
というわけで、今回は災害の時に、猫たちを連れて再び逃げる準備についてお話しようと思います。
311の時にかったグッズが中心ですが、2022年バージョンとして今必要と思われる防災グッズを揃えてみましたので、猫2匹を連れて逃げる想定の飼い主さんと情報共有できればと思います
最初に一番語らなければならないこと
311当時、住んでいたのは築30年程度の一戸建てでした。
猫たちは生後10ヶ月で、避妊手術から数ヶ月経った後です。
立て続けに起こる激しい地震で、猫たちは家の中で隠れてしまって、探したのですがすぐには見つからず、私は家の倒壊を恐れて猫たちを一旦諦め家の外に出ました。
それから地震が落ち着いてから家の中を捜索したところ、2匹そろって押入れの隅っこに小さく丸くなって縮こまっているのを発見。
当時使っていたのは柔らかい素材で自立しないキャリーバッグで、2匹同時に入れるのも難しかったため、すぐさまネット注文でハードキャリーを購入。
あの混乱の最中にも関わらず、配送業者さんの迅速な対応によって、1週間ほどで避難に必要なグッズは揃い、輪番停電の中、2匹を連れて、西日本の実家に自主避難したのでした。
その苦い経験から、このブログをご覧になっている方へいくつかお伝えしたいことがあります。
いざという時、猫は隠れるので避難救助には時間がかかる恐れがある。
いさという時、ネットやお店で購入して揃えてる余裕があれば良いが、ない場合が起き得るため、災害時から準備スタートしていたら避難は間に合わない。
どんな理由があろうとも(注:止むに止まれぬ理由はあるとは思いますが)原則避難はペットも一緒に。自治体の避難所が受け入れてくれなかった場合でも、自治体や災害地域からペットを連れて離脱し、生活を再開できるまでの期間のペット飼育の継続は飼い主としての義務でありマナーだと思います。
311当時、私は生涯で初となるペット(猫)の飼育を始めて半年ほどでした。
自分なりにネットなどで調べ、可能な限り猫たちにとって良い環境を整え、フードなどこだわったメーカーのものをいろいろと買ったり、あらゆるオモチャで遊ばせて楽しんでもらえるように頑張っていましたが、まさか311のような災害に見舞われるとは予想外だったため、恥ずかしながら何の避難準備も整っておりませんでした。
をかろうじてライフラインのネットや配達業者は生きていたため、難を逃れることができましたが、それは私が311災害の中心地から200km近く離れた場所に住んでいたためです。
もし311が福島ではなく東京直下型地震の災害だったら、まず猫たちを連れた自主避難は無理だったでしょう。
あの経験を境に、私は生き方や災害に対する考え方を大きく変えざるをえませんでした。
当時は車の免許もなく、電車はいつ止まるとも知れず、電気の供給も不安定となり、大都市ですから水や燃料、電池も人口を満たせる量を供給し続けるのは無理があります。
奇しくも2020年よりはコロナ渦になりリモートワークが全盛の時代に突入しました。
みなさんも、まず住む場所選びなとから、災害に強い地域への移住や、人口密集地域を外れて国内分散型の生き方を、選択可能な方からゆかれてはいかがかなと思います。
分散することで、より一回の災害リスクを減らすことにも繋がります。
ハードキャリー ペットゲージ
我が家が使っているのはこちら。廃番品のため、もうほぼ入手が困難になっていますが、検索したところこちらのサイトでまだ残り3つですが販売していました。(2022.2.15現在)
大きさの割にとても軽いし、すべてのパーツが丸みを帯びた形状で角がなく、我が家の猫たちも好んで入ってくれます。超おすすめです。
10年以上たって少し劣化はしましたが、まだまだ使えそうなので、買うときは少し高めの値段だと思いましたが、全然その価値はありましたね。
似たようなサイズ感だと、検索して出てきたのはこちらです
かなり大きめに感じますが、いざというときは2匹同時に運べますし、1匹でも成猫だと丁度良い広さです。
軽さ重視なら、ソフトタイプなのですが、1台はしっかりしたハードタイプの購入をおすすめします。
理由は
これが我が家の避難パッキングには非常に重要です。
非常時ですから、何が起きるかわかりません。
10年使っての感想です。ソフトタイプのものはすぐボロボロになりました。
布のタイプは痛むと捨てるしかありませんね。ハードは洗えば長持ちします。
リュックタイプのペットキャリー
我が家が使っているのと全く同じものはもう検索しても出てこないくらい古いタイプなので、似たようなのを検索したらこちらの商品にたどり着きました。
色は違いますがほぼ同じタイプですね。
311当時はこういうのが最新でした、外側の部分がしっかりしていて強度があるので、ソフトタイプとは言え長持ちしています。
ウチは災害時に買ったので色はあえて目立つオレンジにしましたが、普段から室内に置いておけるものをと思うのであれば部屋に馴染む色が良いかもしれません。
しかし、ポケットが少ない、というのは今思えばデメリットでした。
細々した備品やすぐ取り出したいオヤツなどを入れておけるポケットがあれば良かったのにと思うことがあります。
なのでもし今選び直すなら、ポケットの容量があり、拡張も可能なタイプが良いと思います。
こちらは、拡張機能とゴミ袋などを収納するのに良さそうなチャック付きのポケットが付いていますね。
逆にお勧めしないのは、こういう、ハードなリュックですね。背負うには重たいですし、ポケットも少ないものが多く、なにより窓が大きすぎて中にいる猫にとってはプライバシーがなくて怯えるからです。
猫の個性にもよりますが、一般的に猫は知らない場所や人に怯えますから、窓が透明で大きいタイプのものは居心地が悪いと思います。
飼い主側からは中が見れて安心だと思いますが、ここは猫の気持ちを優先して、すこし遮断性の高い窓や閉じれる窓のキャリーを選ぶことをお勧めします。
また、避難所などに入ったらキャリーの上に遮光性のある布をかけるなどして、猫が休めるようにしてあげましょう。
我が家には2匹猫さんがいますので、キャリーも2つ用意しますが、2つともハードだと場所もとり持ち運びも難しいので、1つはハード、1つはリュック(カートに装着可能なもの)で2つ用意しています。
キャリーカート
我が家のはこちらです。
非常に軽くて、タイヤの構造が3連で、階段などの段差もスルスルと登れます。
10年経った今、少しタイヤが外れやすくはなったものの現役です。
オススメなのですがすでに廃番品となっています。
そこで検索したところ、ウチのに近い機能のカートはこちらのようでした。
災害時にもしも徒歩で避難するとなった場合、人間用の避難グッズも一緒に運ばなければならないので、体重5キロの猫2匹、10キロと、猫用の避難グッズを合わせたものを担いだり手提げにして移動することは非現実的です。
そのため猫さんにはハードキャリーに入ってもらって、カートで引いての避難になると思います。
我が家には車があるので基本は車での避難を想定していますが、車が使えなかった時のことも考え、カートはたたんでしまえば車載する場所もそこまで取らないものなので、1台持っておくと安心です。
ハーネス
猫のハーネスは、首回りだけではなく胴廻りをしっかりホールドしてくれるものを選んでください。
以前私は細い紐のリードを買いましたが、すぐにすり抜けられてしまい、またリードを噛み千切られて切られてしまいました。
脱走防止の切り札となるハーネスは良いものを選んでください。
猫の生活基本グッズ
キャットフード
缶詰タイプはゴミの処分が大変なので、パウチ入りのものがオススメです。
災害時、人間の食べ物は2〜3日で支給されると言われていますが、ペットフードに関してはなかなか支給が行われないと思われますので、水分補給も可能なウエットタイプも含めて1週間分は用意したいですね。
我が家の猫たちの普段の食事量だと、メスで体重約5kgなので、1日1匹だいたい60g計算で、1週間7日計算で840gほど必要になるのですが、メインのドライを700gと、ウェットを足してそのくらいになる分量を用意しています。(だいたいです。)
フードはあえてウェットを多めに。水分補給と食欲増進になります。
フードのお皿
お皿は、蓋が閉められるものなどいろいろ検討した結果、やっぱり100均のフラットに折りたためるシリコン製のペット用皿になりました。
一番安いし、サイズ的にも大きめで、まぁ良いと思います。
水(軟水)
猫1匹300ml計算で、猫2匹1週間分とすると、7.2kgにもなりますが、避難時にそんなには持って歩けません。
自宅の水道水をペットボトルに入れたものを、500ml1本だけを避難グッズに入れておき、随時ミスをなにかしらで入手して使っていきたいと思います。
人間用の水を分けてもよし、浄水器を使ってゲットするなり。
500mlのペットボトル1本でとりあえず2日はなんとかなるかと思います。その間になんとか追加の水の補充ができるようにしないといけません。
用意しているコンテナはちょっとサイズがギリギリ過ぎたかも。もう一回り大きなコンテナにすればもうちょっと水も詰めたかもしれませんね。
ただサイズとか重さを考えるとかなり限界気味ですけど😅
コンビニなどで売っているお水はミネラルウォーターで硬水なことが多く、猫には結石の原因になってよくないので避けましょう。
猫トイレ
猫トイレは、猫グッズを保管しているコンテナにゴミ袋をかけたものを使用します。
安定していて丸洗いもできますし、長持ちしそうです。
311の避難時に買った猫トイレは、軽量コンパクトになり中に砂を入れたまま持ち運べ、トイレサイズも大きいので猫たちが余裕を持って使えて割と良いものでした。
現在価格でも1300円くらいでお安いので、これでも良いと思いますが、10年経った今、ちょっと劣化が目立ちます。
しかも防水とは言え、布なので、丸洗いして乾かすのが結構大変です。
それに比べて今回採用したコンテナは、洗いやすく、拭けばすぐ乾いて、耐久性が高いです。
今回はサイズ感を見たかったので、ネットではなく、近所のホームセンターで購入しましたが、実店舗では細かいデザインやサイズは選べなかったし、Amazonプライムとかで買えば送料もかからないので、ネットで買ってしまっても良かったかもしれません。
トイレ本体(コンテナ)の他、必要なグッズは以下
- 猫砂
- トイレを覆う大きめゴミ袋
- 匂いの漏れないゴミ袋
- 猫砂用スコップ
です。
猫砂(最悪、土で代用できるようにスコップ)普段のものか、軽い紙製のもの、血尿がわかる白いものがオススメ、ペットボトルに入れておくとこぼれなくて良い。
匂いの漏れない袋は最近100均にも売ってます。
トイレ本体をダンボールで作り、新聞紙などの紙くずを猫砂代わりにすることもできます。(人間のトイレもビニール袋さえあれば同様に作れます)
タオルや毛布
猫さんたちがゆっくり休めるように、保温のためにも1匹1枚くらいの数は必要でしょう。
使い古したものでも、飼い主や家の匂いがするもののほうが安心感に繋がりそうです。
首輪(連絡先のわかる名札付き、もしくはGPS機能あり)
首輪は、普段は首吊り事故防止のため、体重がかかったら外れるタイプのものを使っていますが、災害時は首輪が外れて無くなってしまうと連絡先がわからなくなる可能性もあるため、あえて外れないベルトタイプのものにしました。
我が家は2011年に購入した鈴のような吊り下げタイプの名札カプセルを使っていますが、最近はリボンに巻きつけるタイプのものも人気のようです。
防水は金属のタイプのもののほうが性能が良さそうですが、巻きつけタイプのほうがブラブラしないので猫さんのつけ心地は良さそうですね。
鈴
万一の脱走の時に備えて、可能であれば鈴も付けたほうが安心だと思います。
こちらはGPS機能のついた首輪です。レビューの口コミの評判もなかなか良い感じです。
ちょっと大きいからつけ心地や重さが気になるところなのですが、災害時や病院への移動時に付けられればより安全になるかと思います。
新聞紙
ゲージやテントの中に敷き詰めます。ペットシーツでも良いのですが、新聞紙で十分だと思います。
猫は毛玉を吐いたり、ウンチや猫砂をバラまいたりするので、テントやゲージの汚れ防止で1セット(1日分)を入れておきます。
猫用オモチャ
我が家の猫さんたちはシニアなので、もうほとんどおもちゃ遊びはしませんが、5〜6歳までの動きたい盛りの若い猫さんにはお気に入りのオモチャなどがあるほうがストレス発散になるかと思います。
プリントアウトした猫の写真
脱走した時や、はぐれてしまった際に、張り紙や個体照会を行うために、猫の全身、後ろから、特徴のわかる角度のものを。
ベネッセの「猫のきもち」さんでは、無料でダウンロードできる察しがあるので、利用すると良いと思います。
「もしものときの愛猫カード」
動物病院のノート類は保存、病気のキャリアを調べておく。
ワクチンを打ってない猫は他の猫と一緒にしてはいけないです。
避妊・去勢はもちろんしておきましょう。
マイクロチップの導入
避妊・去勢手術のタイミングで装着すると、麻酔下での手術となるため、猫へのストレスが少ないかと思います。
GPS付き の首輪
その他
寒い時、湯たんぽ、ホッカイロ、毛布を。
暴れる子には洗濯ネットを。
普段から慣らしておくことが大事
ストレスは大敵です。
災害時、猫たちは隠れます!隠れ場所をチェックしておくこと。
クローゼットや押し入れに要注意。屋根裏などに登られると厄介です。
薬や療養食が必要な子は要注意。
最低でも3日、できれば1週間分あると心強い
可能なら、ペットオーナーの集まり、オーナー仲間を作り、助け合あいましょう。一時預かりや物資の分け合いの輪に加わり、誰かの災害の時には寄付などで助けましょう。
助けられない数を飼わないこと。
親戚家族、友達など、とにかく預け先をいっぱい持っておく。
サランラップがあるとお皿を洗う回数を減らせます。
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